ファッションビル・駅ビルの3月商戦は3カ月連続で、対象全施設が前年超えとなった。引き続き、まん延防止等重点措置が前年3月22日まで発令されていた影響の反動増に加え、消費者の外出と購買意欲が旺盛で、春物衣料も順調に売れた。特に、服飾雑貨を含め、卒業、入学、入社などのオケージョン需要が活発だった。4月も全体として順調だ。
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〈首都圏〉4カ月連続で前年超え。「マスクの着用を個人の判断に委ねる」政府方針が出された3月13日以降は、「外出ニーズがさらに高まった」(ルミネ池袋、二子玉川ライズ・SC、たまプラーザテラス、ジョイナスなど)。外出機会拡大で、衣料品のほか、「ピクニックアイテム」(たまプラーザテラス)やスキンケアを中心としたコスメが特に好調だった。ルミネエスト、新宿ミロード、サンシャインシティ・アルパなど都心の施設ではインバウンド(訪日外国人)需要も引き続き活発。サンシャインシティはインバウンドがキャラクター雑貨店などの売り上げを押し上げた。新宿ミロードはインバウンドのほか、「(国内の)遠方からの旅行客の来店が多かった」という。池袋パルコとSHIBUYA109渋谷は春の大型改装の成果も大きかった。