968万円のスカジャンがECで売れた! 「ファッションスナップ」の「F/ストア」

2024/12/13 06:30 更新


出品された1950年代のスカジャン

 ウェブメディア「ファッションスナップ」を運営するレコオーランド(東京)のEC「F/ストア」で税込み968万円のビンテージのスカジャンが売れた。1000万円に迫る高額で、決済はクレジットカードではなく請求書払い。ECだから購入者は実物も見ていないし試着もしていない。運営側も「まさか売れるとは」と驚いた。

(永松浩介)

 9月14~22日、F/ストア内に期間限定店「ヴィンテージラバーの私物マーケット」を開いた。名前の通り、「Nハリウッド」の尾花大輔デザイナーや人気ユーチューバーのなかむさんら7人が私物を放出する内容だが、一点物である古着はEC販売と相性が悪いと言われるだけにチャレンジングな企画だった。

 出品商品は、買いやすい価格の物もあれば100万円を超えるものも。その中でずば抜けて高額だったのが、新潟のビンテージの名店「マッシュルーム」の土田鏡オーナーが出した1950年代のスカジャン。

 表地のスカルの刺繍もさることながら、出色なのは業界では表地と裏地の色の組み合わせから〝黒ピン〟と呼ばれる希少性。状態も良く、プロの目からも現存するスカジャンの中では間違いないトップピースという。

〝黒ピン〟と呼ばれる希少性
状態も良く希少なもの

 運営側は「話題のネタになれば」ぐらいに思っていたが、968万円の高額商品が発売当日に売れた。男性購入者はソーシャルメディアのDMを通じてサイズ感を尋ねるなど2、3度やり取りしただけという。実物にも触れていないし試着もしていない。購入者情報は明かせないが、マッシュルームで購入実績がある店のファンではないらしい。

 ECで高額な商品が売れた理由についてメディアプランニング部の及川和宏執行役員は「海外を含めたマッシュルームの知名度の高さと、20年近くメディア運営してきた我々の信用度によるもの」と分析していた。

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