福助の基幹ブランド「満足」「fukuske」の19年春夏は、夏の暑さや豪雨対策、日常生活の不便を解決する機能商品や、健康や美のためのレッグウェアやインナーを販売する。
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満足は梅雨やゲリラ豪雨の対策として撥水(はっすい)加工糸「プルーフプラス」を表糸に使った靴下を発売する。速乾性もあり、梅雨時期の洗濯にも配慮した。夏には、吸水速乾機能や通気性、ドライな触感の素材や編み地で快適な足元を提案する。ハニカム状メッシュの編み地を足裏に採用した靴下は、従来品より通気性が向上した。足裏にパイル編みと平編みをボーダー状に組み合わせて足裏と靴下の接地面を減らした靴下も販売する。それぞれメンズ、レディスがあり、靴下は500円が中心。
足元から健康をサポートする「満足健康宣言」のシリーズからは、リラックスタイムに特化した靴下を発売する。もみほぐしをイメージして足底の裏側を凹凸に編んだタイプや、体温を保つことでスムーズな入眠をサポートする靴下、ウォーマーなどを企画した。
レディスは、脇汗パッドを大きく改良した肌着や、綿混のパワーネットを使った補整下着など、機能性や触感の良さを打ち出す。
満足のストッキングは、改めて20~30代の働く女性を主対象に設定し、パッケージの刷新や雑誌とのタイアップなど若い女性の獲得を強める。
百貨店主力のfukuskeはストッキングの品揃えの拡大や、シーンや機能別の靴下を訴求する。
ハイエンドのストッキングではコンジュゲート糸を使い、512本の針数の編み機で編み立てたプレーンの「極上爽快」を発売する。1500円。ミドル価格帯ではプレーンストッキングの企画数を拡大。パンティー部レス、センターシームレス、前マチのおなかゆったり、つま先レス、夏向けに旭化成の「クールエナジー」にキシリトール加工・メントール加工を組み合わせた「コンフォートクール加工」のストッキングを揃える。800~1200円。
婦人靴下は色、素材、雨、夏がテーマ。綿にこんにゃく加工して麻のような風合いに仕上げた靴下や、肌側はシルクで表は綿の靴下、撥水加工をし足底をメッシュに編んだ雨対策の「レインキック」などを出す。
紳士はリンクスボス機で編んだリブの凹凸で作るストライプのビジネスソックスを〝究極のストライプ〟として訴求。1日に30足ほどしか編めないという編み機で生産する。また、明るい色柄のビジネスカジュアル靴下やミドル丈靴下、「スーツ専用ソックス」から派生した百貨店向けの「ザ・スーツソックス」など、働くスタイルの多様化に対応した靴下を幅広く揃える。