韓国の若手支援のためのセレクトショップ、ペクスコショップ(大邱市)は、4月に開催されたファッションワールド東京(RXジャパン主催)に出展した。これが2回目。前回同様に5ブランドを見せた。日本市場への進出を見据え、10月の秋展にも出る考えだ。
(吉野光太朗)
ペクスコショップは、韓国で設立から7年未満のブランドを販売する。韓国の繊維産地、大邱市のファッション支援事業のペクスコ(運営は大邱テクノパーク)の一環で、21年に開業した。
アパレルブランド「フォウム」は、テキスタイルデザイナー出身のジャン・ゼヨン代表が18年に立ち上げた。オリジナルのペーズリー柄をブランドアイコンにしている。展示会で人気だったジャンパーは、様々なペーズリー柄の生地を手作業でパッチワークした。リバーシブルで着られる。中心価格はジャンパーが税込み4万円台、ワンピース2万円台、シャツ1万5000円。
「サンミン」は、ユニセックスで着られるオーバーサイズの服を中心に揃えた。同展で人気だったのはレトログラフィック柄のジャカードのジャケット。白と黒を基調に、袖口と二の腕部分を明るい白に切り換えた。シャツのように着られ、ボディーにはポケットが付いている。サイズはMとL。
シューズ「プラムイス」は16年、デザイナーのイ・テヒョンさんが設立した。イさん自身がバックパックの旅を趣味にしており、トラベラーのための靴を揃える。応援購入サービス「マクアケ」でスリッパ(1万円)を販売する。裏底には世界地図をモチーフにした図柄を入れた。同商品は韓国のクラウドファンディングサイト「ワディス」で販売し、好評を得ている。
「セミコード」はディレクターのシン・セミさんが18年に立ち上げたバッグブランド。ブランド名には、セミさんと〝気が合う〟(コード)という意味を込めている。20~30代前半の女性に人気がある。環境に配慮した商品作りを心掛け、アニマルフリーのバッグを作っている。展示会で人気だった人工皮革のショルダーバッグは、開口部のシルバーのバックルが特徴的だ。ストラップの長さを調整してトートとしても使える。
「アッドスタジオ」は、キャンバスや本革を使ったバッグを主力とする。新たに、バッグのハンドルに接続して使えるショルダーストラップを見せた。バッグ2万~4万円。