ジーステージ EC伸び増収へ 客層、価格帯に幅

2022/07/19 06:27 更新


 メンズカジュアルメーカーのジーステージ・ジャパン(東京)は今期(22年7月期)、EC売上高が前期比20%増と好調で、約5%増収を見通す。来期は、コストアップが進む中で、引き続き買いやすくておしゃれな提案を重視。23年春夏からは、既存ブランドより若い層を狙った新ブランドも打ち出す。

 ECは、21~22年秋冬から戦略的に専用商品の提案を開始。主力の「ジーステージ」で、「価格訴求力のあるパワーアイテム」(疋田勝久社長)として約10品番を打ち出し、ミラノリブのセットアップ、「ハリスツイード」のジャケット、ニット切り替えのアウターがヒットした。初めて1品番1000枚以上の商品が生まれた。会社のEC化率は30%となる見通し。

 ECと並行し、商品の試着や購入が可能な予約制のショールーミングサービス「ジーステージサロン」も強化している。サロンは大阪支店に続き、21年9月に名古屋に開設、さらに22年2月に東京本社にも設けた。

 今秋冬物は価格をほぼ据え置く。来春夏物は原材料高騰や円安の影響で値上げするものもあるが、買いやすさを重視した提案は継続する。ジーステージは、秋冬物で好評なニットのセットアップを春夏仕様にして提案。ポリエステル100%のウォッシャブルなオリジナル素材で、ジャケットが本体1万2000、1万3000円、パンツ9000円、1万円。

 一方、今春夏物で付加価値の高い商品を提案したところ手応えも良かったことから、伊マルゾットのウール・ポリエステル・ポリウレタンのジャージーを使ったジャケット(3万9800円)やパンツ(2万7000円)など上の価格帯も強める。

 新ブランドは「G3・バイ・ジーステージ」。フランスの婦人用のプリント地をメンズに応用した開襟シャツ(1万2000円)、これまで既存ブランドで提案が少なかったワイドシルエットのトラウザー(1万1000円)などを揃える。

マルゾットのジャージーを使った「ジーステージ」のセットアップ(23年春夏物)

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