米ギャップ、北米で175店を閉鎖

2015/06/18 06:28 更新


 【サンフランシスコ=立野啓子通信員】米最大のカジュアルSPA(製造小売業)、ギャップは、既存店売上高の減少が続き苦戦する「ギャップ」ブランドの再構築のため、北米の店舗を今後数年間で約175店閉鎖(15年度は140店閉鎖)すると発表した。

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 今年2月にCEO(最高経営責任者)に就任したアート・ペック氏は「ギャップブランドの回復が最優先課題」と話す。ペックCEOは先の第1四半期決算発表の場でも、新経営陣によって「(ギャップが)アメリカンスタイルを取り戻し、結果が出てくるのは来年の春物からになるだろう」と予想していたが、その結果が出る前の決断となった。

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 閉鎖店舗にギャップアウトレットとファクトリーストアは含まないが、欧州の店舗の一部も閉鎖する予定。963店(4月末現在)ある北米のギャップは、今後500の専門店と300のアウトレットが残ることになる。店舗閉鎖に伴う売り上げの減少は約3億㌦、閉鎖に伴う費用は1億4000万~1億6000万㌦を見込む。この店舗閉鎖によって、16年度から2500万㌦の経費節減効果があるとする。

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 「オンラインショッピングと専門店、アウトレットのクロスショッピングが進む中、ギャップブランドは世界50カ国でFC含め1600店を展開する」というように、今後の拡大の方向は、オーバースペースで伸び悩む北米市場に代わって、国際市場(現在の売り上げ構成比は23%)となる。

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 同社の14年度(15年1月期)の売上高は164億4000万㌦。うち最大部門のオールドネイビーは59億6700万㌦で、既存店売上高が5%増。ギャップブランドは35億7500万㌦で既存店5%減、バナナリパブリック24億500万㌦で前年度比横ばい。ギャップブランドの既存店減収に対し、好調が続くオールドネイビーが収益を支えている。



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