主要ゴルフ用品のインターネット販売が大きく伸びている。21年度(1~12月)の主要ゴルフ用品のネット販売額は19年度と比較して11.7%増だったことが、マーケットリサーチ会社のGfKジャパンの調査で明らかになった。全国の総合スポーツ店、ゴルフ専門店、ゴルフ場、練習場、百貨店、家電店スポーツ売り場の販売実績をもとに、ゴルフクラブ、ゴルフボール、キャディーバッグ、ゴルフシューズ、ゴルフグローブなどのゴルフ用品のネット販売動向について公表した。
21年度に11%を超える伸びを見せた背景には、ネット販売が成長を続けていた中でコロナ禍となって外出自粛を強いられたため、購入先の受け皿となったことが成長を一段と加速させたと分析する。また、22年1~6月は店頭での販売が回復基調になったことから、ネット販売が前年同期比2%減といったん落ち込みを見せたが、業界でのインターネット販売の取り組みが積極的であることから、今後も成長が続くと見ている。
ネット販売の構成比は1~6月で約2割強。なかでもキャディーバッグは4割を超えるなど突出した動きが見られる。ゴルフクラブは店頭で弾道計測などを経て購入するケースが多いが、キャディーバッグは購入後の持ち運びを考えると、インターネットで購入して手元に配送してもらえる利便性が影響している。