ウィズコロナ時代に対応したデジタルとリアルの買い物体験の融合が加速しそうだ。グローバル大手小売り3社の直近四半期決算は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響で、大幅減収だった。ECは伸びたが、実店舗休業で減った売上高をカバーできず、営業損益は軒並み赤字。下期も経営環境の好転は望めず、通期業績の落ち込みは避けられそうにない。不発に終わった春夏商戦の在庫消化を進めつつ、実店舗の役割見直しとECの販売基盤の一層の強化を急ぐ。
(柏木均之)
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欧米落ち込む
H&Mは第2四半期(3~5月)が5割減収。2月に中国で518店中334店が休業し、19年12月~20年2月は中国が24%減収となった。3月には中国の店舗は営業を再開したが入れ替わりで欧州での休業が増え、北米も3~5月は7割減収となったことで減収幅が広がった。
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