仙台のアウトドア店クレセントグース サウナコテージを開設

2024/11/29 11:30 更新


宮城県川崎町に開設するフィンランド式のサウナコテージ

 仙台市でアウトドア系セレクトショップ「オンザアース」などを運営するクレセントグース(大西芳紀代表)は、蔵王連峰の麓、宮城県川崎町に北欧スタイルのサウナコテージ「グッドモーニングサウナラボ」を開設する。施設は、同社が開発したサウナブランド「グッドモーニングサウナ」の商品を使用できる、〝大人の秘密基地〟となる。ブランドの拠点となるコテージを始動するため、クラウドファンディグサイト「キャンプファイヤー」で同プロジェクトの支援も募集する(12月末まで)。25年2月に本格オープンする予定だ。

(大竹清臣)

間伐材を生かす

 同ラボを作り始めたのは5年前。前オーナーから譲り受けたコテージを時間をかけて少しずつ、改修を重ねてきた。コテージは仙台市中心部から車で45分ほどの川崎町・青根という自然に包まれた静かな場所にある。川崎町は県内でもアウトドアが盛んな地域で、ロックフェスなど自然を体感できるイベントも多く開催されている。青根は蔵王連峰の歴史ある温泉地だ。利用客は1日1組(最大6人)の貸し切り。「フィンランドライフスタイル」をテーマに、大自然と心を通わせ、サウナとともに充実した時間を過ごすことができる。

 サウナではフィンランド製オスミアのアロマオイルとともに、リラックスした香りを楽しめるロウリュウやビヒタ、特製木のうちわで熱波を放つこともできる。サウナの後は、地下水を活用した水風呂がある。広いウッドデッキのテラスでの外気浴が楽しめる。メインシーズンの冬にはスノーダイブも可能だ。

 コテージに設置したバレルサウナは、新たに開発した。「宮城の間伐材でサウナを作りたい」という思いを持っていた大西代表はワンサウナ(宮崎)に相談し、登米杉の間伐材を使用した全て宮城県産のバレルサウナを作った。ほかにも、宮城県登米市津山町の木工職人と木の食器「ケリーボック」を作り、数年前から一般にも販売している。コテージにも用意している。こうした取り組みのように「海外の文化と地元のものを掛け算しながら、新たに魅力的な製品を生み出す〝拠点〟にしたい」という。

この土地ならでは

 同社は99年から運営するセレクトショップのほか、08年にボートネックボーダーとカットソーの自社ブランド「ティージー・オーセンティッククラシック」を始め、卸売りを始めた。将来コテージで使える本物志向のサウナギアや、その土地ならではのスーベニア(土産品)を作りたいと考え、18年にはグッドモーニングサウナを立ち上げた。22年にエイアンドエフエイアンドエフ(東京、赤津大介社長)と共同で仙台市郊外の茂庭に複合大型店「AFアース」を開設した。

自社ブランド「グッドモーニングサウナ」

 大西代表は「今回のプロジェクトは、私の夢のスタート段階。今後は青根を拠点にエアストリームサウナやツリーハウスサウナなど拡大し、サウナを通していろんな人たちとつながり、たくさん協業しながら、一緒に地元宮城を盛り上げていきたい」と考えている。



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