グラニフと人気イラストレーターの中村佑介氏の協業企画が好調だ。イラストの世界を落とし込んだ、普段使いのアパレルや雑貨がファングッズの枠を超えて受けている。SNSを介した共創型の商品企画も話題となり、商品ジャンルの幅が広がっている。
(高塩夏彦)
中村氏はロックバンド「アジアン・カンフー・ジェネレーション」のCDジャケットのアートワークや、森見登美彦氏のヒット小説『夜は短し歩けよ乙女』の表紙イラストなどで知られる。グラニフとの関係は21年、同社とアニメ映画『サマーウォーズ』との協業でイラストを担当したことから始まった。
「アパレルの仕事は商品の回転が早くて製作期間も短く、刹那(せつな)的なイメージがあった。しかし、グラニフとのやり取りでその丁寧さに驚き、今後も一緒にやりたいと考えた」と中村氏。