グランスタ東京が施設増床 雑貨、アパレルで新業態

2020/08/03 06:27 更新


 鉄道会館が運営する東京駅のエキナカ商業施設、グランスタ東京は8月3日、新たに改札内に6500平方メートルを加える。店舗面積1万1330平方メートル、店舗数153のJR東日本最大規模のエキナカ商業施設となる。新設部分には66店が出店し、大半が飲食だが、雑貨など物販店は新業態が揃う。

暮らしを彩る生活雑貨

●「イデートウキョウ」(良品計画)

 インテリアショップ「イデー」の新業態店。デザイナーの深澤直人氏をキュレーターに迎え、日常の暮らしに使えて、暮らしを彩る生活雑貨、インテリア製品、アート、服飾雑貨、アパレル、食品などをセレクトした。「無印良品」のイデートウキョウ仕様のぺンケースやカードケース、手ぬぐいなど手軽なアイテムからデンマークのテーブルランプ、深澤氏がデザインした越前塗の土手重箱など高価なものまで幅広い価格帯の商品を用意した。黒を基調とした什器でぬくもりのあるモダンな内装とし、店舗面積約230平方メートル。アパレル用のフィッティングルームを設置したほか、店内にはギャラリーも設け、毎月テーマを変えて国内外のアーティストの個展やプロジェクトの展示などを開催する。

イデートウキョウ

初のアパレル専門店

●「中川政七商店分店服」(中川政七商店)

 中川政七商店の初めてのアパレル専門店の新業態。主力業態の「中川政七商店」が扱っている各分野を専門店としてスピンオフした「分店」の1号店だ。「暮らしと服。服と暮らし」がコンセプト。とくに同社がこだわってきた麻を重点とし、手積み手織りの麻の服やインナー、雑貨を充実させている。レディスが主体で、オリジナル商品のほか、「トゥー&フロー」(カジグループ)のバッグなどセレクトした商品も加えた。店舗面積は約50平方メートル。5日には分店の2号店「中川政七商店分店旅」をトラベル関連品の店舗として大阪国際空港に出す。

中川政七商店分店服

アート雑貨を中心に

●「ビニール」(ケンエレファント)

 アート雑貨を中心とするミュージアムショップ。遊び心をくすぐる、アーティスト描き下ろし作品を使用したグッズを多く取り揃えた。旅をテーマとしてアートグッズやアート作家によるソフビの人形、廃材や端材などアップサイクル素材を使ったグッズなど土産物になる美術雑貨を豊富に用意している。マニアだけでなく、一般のふり客がふと手に取れるような品ぞろえを重視した。1カ月ごとにテーマを変えて展示するギャラリーを併設したほか、ウィンドースペースも活用し、定期的にテーマ発信していく。店舗面積は43平方メートル。

ビニール

土産物のセレクトショップ

●「トーキョーみっつ」(JR東日本リテールネット)

 土産物のセレクトショップ新業態。「さまざまな文化が融合した『東京』を切り取って編集したおみやげもの屋」で、さっと買える手軽なものから時間をかけて買う上質なものまで揃えている。オリジナルアイテムとしてエコバッグ、緑茶ティーバッグセットなどを用意したほか、9月2日までは東京駅丸の内駅舎をテーマにしたイベントスペースを設け、駅のレンガの写真をプリントしたバッグやポーチ、東京駅の各種グッズを揃えた。店舗面積85平方メートル。

トーキョーみっつ


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