H2Oの百貨店事業 インバウンド売上高予想を上方修正

2024/11/08 06:25 更新


 エイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)は百貨店事業の24年度通期のインバウンド売上高を期初予想の1000億円から1260億円に上方修正した。上期が31.7%増の692億円と過去最高を更新し、「今後もゆるやかに右肩上がりで伸びていく」(荒木直也社長)と見る。海外顧客ビジネスの強化で上乗せも見込む。インバウンド売上高は4~6月に日商4億4000万円ペースと突出した売り上げだった。7~9月は同3億2000万円だが、10月まで17カ月連続で同月過去最高売上高が続く。下期は13%増の570億円、7~9月並みが続くと見る。

 海外顧客ビジネスの強化は24~26年度の中期経営計画で掲げた。海外富裕層を中心にインバウンドを顧客化し、LTV(顧客生涯価値)を高める。すでに3万人弱を会員化し、6月には海外VIPアテンドスタッフを配置した。24年度末には50人体制にする。海外VIP専用サービスコーナーを新設するなど、「プレミアムな商品開発や体験コンテンツを作っている最中」(山口俊比古阪急阪神百貨店社長)。海外富裕層を会員に持つビジネスパートナーとの提携も始めている。



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