ハマラジハイツ(静岡県浜松市)伊藤摂さん ギフト屋が伝える服の魅力

2024/06/13 14:00 更新


店内にイベントスペースも設け「佐鳴台への若い人の出店を応援したい」と店主の伊藤摂さん

 23年に静岡県浜松市の佐鳴台でギャラリースペースを備えた専門店「ハマラジハイツ」をオープンした。大きなアンテナのついた築古のレトロなビルに古着と新品を揃え、新旧を融合した空間を形作る。ニットメーカーのファクトリーブランド「カネマサフィル」や「インテリム」など素材への意識、普遍性を感じさせるブランドを中心にメンズカジュアルを集積する。

【関連記事】ファッションの多様性が高まる浜松市佐鳴台 回遊を楽しめるエリアへ

 店主の伊藤摂(おさむ)さんはもともとアパレル業界出身で、12年から自営でギフト店を始めた。きっかけは11年の大地震。ただ物を売ることに虚無感を覚えた伊藤さんは「自分のためでなく、人を幸せにするためのもの」である贈り物に目を付けた。

 雑貨に加え、自分を慕う顧客向けに3、4型の服の提案も始めたが、コロナ禍を機に地元の若い新規客が訪れると、「ギフト店に服もあるんだ」と好反応。外出規制の中でも人に活力を与えるファッションの力も再確認し、移転と共に服主体の専門店として再スタートした。

 ギフト屋として食住の提案をしてきたが衣もまた、人の生活を支える「尊い」ものだと実感している。10年以上のギフト店の経験を生かし雑貨や什器の見せ方にもこだわりながら、その魅力を伝えていく。

関連キーワード専門店



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事