HBC、ニーマン・マーカス・グループを買収へ アマゾンも出資

2024/07/08 06:25 更新有料会員限定


 カナダの大手デパートチェーンでサクス・フィフス・アベニューの親会社であるハドソンズ・ベイ・カンパニー(HBC)が7月4日、ニーマン・マーカス・グループを26億5000万ドルで買収することで合意したと発表した。取引完了に伴い、HBCは新会社、サクス・グローバルを設立する。サクス・フィフス・アベニュー、サクス・オフ・フィフス、ニーマン・マーカス、バーグドルフ・グッドマンが同一会社の傘下に入る。

合体して経営合理化

 HBCがサクスを買収したのは13年だった。それから11年。ニーマン・マーカスとバーグドルフ・グッドマンまで、カナダの小売業の傘下に入る日がきた。驚きもあるが、理にかなっていると言えないこともない。マンハッタンではバーグドルフ・グッドマンは最高級、サクス・フィフス・アベニューは高級店だが、バーグドルフ・グッドマンに比べるとやや格下というすみ分けがなんとかできている。だが、郊外のショッピングモールにニーマン・マーカスとサクス・フィフス・アベニューが入っていたら、どちらかでいいという見方もあるだろう。

 買い控えする顧客が増え、ラグジュアリーブランドが直接販売を強化する中、合体して経営を合理化したいと経営者が考えるのは合点がいく。人員削減は予想されるが、ブランドにとっての影響はまだ見えてこない。

テクノロジー活用

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