九州豪雨 店舗、工場は休業 時短営業も

2020/07/08 06:30 更新


 先週末からの猛烈な雨により、九州では各地で河川の氾濫(はんらん)などによる大きな被害が出ている。気象庁は熊本と鹿児島の両県に続き、福岡、佐賀、長崎の各県に大雨特別警報を出し最大級の警戒を呼び掛けた。7月7日現在では店舗や工場の大きな被害は確認されていないが、状況は刻一刻変化しており、臨時の休業や営業時間短縮などの対応に追われている。

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 専門店では、ベイブルックが熊本地区では影響はなく通常営業しているが、福岡県の大牟田市、筑紫野市、長崎県の商業施設内店舗は館の時短営業に合わせて早めに閉店した店舗もある。路面店の被害・影響はなかった。佐賀県鹿島市のサロンモードも大きな被害はなく、スタッフの半数は自宅待機とした。福岡県朝倉市のクルールの本店はもともと休日で、グループの久留米市の路面店は臨時休業した。

 商業施設では、イオンモール大牟田は6日に続き7日も早めの閉店(午後5時までの営業)とし、休業などの対応は各テナントに任せている。イズミではグループ会社のゆめマート熊本の「ゆめマート人吉」を4日から休業。SC「ゆめタウン」は久留米を7日全館休業とした。大牟田、八女、武雄、長崎市の夢彩都では直営のGMS(総合小売業)は営業し、専門店の一部は休業した。各店の営業再開は8日以降の状況で判断する。アミュプラザ鹿児島は列車の運休などで通勤に影響があるが、通常営業している。

 百貨店では、岩田屋久留米店は開店時間を繰り下げた。熊本市の鶴屋百貨店、サクラマチククマモトは店頭に義援金募金箱を設置した。

 工場では、シャツメーカーのヒトヨシ(熊本県人吉市)が市内の本社工場を当面、休業する。第一紡績(熊本県荒尾市)の工場に被害はなかったが、安全確認のため一時的に操業を止めた。



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