芳しき写真家のまなざし①(宇佐美浩子)

2019/09/14 06:25 更新


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「写真」というアートの味わい方を、ウエディングなどハレの日を含む女性たちのファッションをはじめ、様々なライフスタイルのシーンをより一層華やかに、そして鮮やかな彩りで、目にする人々の気持ちをアップしてくれるアーティスト、蜷川実花。

写真家のみならず、映画監督として活躍する彼女が、構想に7年も費やし、遂に完成したのが、今月13日に公開になった新作『人間失格 太宰治と3人の女たち』だ。

そこで本作を皮切りに、今週と来週の2回連続で「芳しき写真家のまなざし」と題し、ちょっとスペシャルな「CINEMATIC “PHOTO” JOURNEY」へと皆様をナビゲート!

宇佐美浩子の過去のレポートはこちらから


上記メイン画像からして、「蜷川ワールドの熱量に納得!」するキャスティングへのこだわり。

それはスクリーン上で目にする人物のみならず、本作完成に向けて結集した蜷川組と称される面々、並びに音楽を担当した三宅純ほか、全ての才能あふれる顔ぶれに対して思うこと。

また何といっても文豪、太宰の実像を演じる小栗旬を時に鮮烈に、またはかなげに、蜷川カラーで描写した映像は、観る者の心に喜怒哀楽をもたらしてくれるに違いない。


「いかにも!」な色彩と構図の沢尻エリカ演じる名作『斜陽』の生みの親ともいうべき作家志望の愛人・静子との2ショット。

そしてまた忍耐強く夫の才能を信じる妻であり母のような存在でもある美知子役の宮沢りえ。

広大な大地を思わせるある種の風格に、女優としてのキャリアを実感した。


観る者の「今」の心情と合わせ鏡のごとく、共感を抱く人物に移ろいが生じるであろう本作。

それはまた世界的ベストセラー『人間失格』の誕生秘話であり、さらには「事実は小説より奇なり」ということわざ通り、「『人間に失格した男』の物語」なのだと知れば、その面白みはきっと「∞」(無限大)では!?


『人間失格 太宰治と3人の女たち』

9月13日より公開中

© 2019 『人間失格』製作委員会


「CINEMATIC “PHOTO” JOURNEY」と題し、2週連続でお届けするスペシャルバージョン。

前半最後の目的地は、東京・銀座の「シャネル・ネクサス・ホール」で9月29日まで開催中のフランス人写真家ヴァサンタ ヨガナンタンの日本初個展「A Myth of Two Souls(二つの魂の神話)」


2015年、マグナムフォトアワードの受賞以来、国際的な注目を集めるヨガナンタン。

彼の作品は現実とフィクションの間にある世界を探求し、叙事詩的な旅へと誘ってくれることで定評があるそう。


さて、『マハーバーラタ』と並ぶインド二大叙事詩『ラーマーヤナ』に着想を得、現在進行形中のという「A Myth of Two Souls」プロジェクト。

彼は本企画のために、13年からインドの北から南へと、この物語の道筋をたどり、現地の人々と生活を共にし、この物語からインスピレーションを受けつつ、撮影を敢行してきたと聞く。


「古典作品を現代的に読み直す」意味も込めて完成した、彼独自の手法で表現するドラマチックな時空の旅をぜひご一緒に。


今週、来週2週続きでご紹介する「芳しき写真家のまなざし」と題したスペシャルバージョン「CINEMATIC “PHOTO” JOURNEY」。

来週は長野県、浅間山麓に位置する「文化・高原公園都市」御代田町でスタートしたばかりの「浅間国際フォトフェスティバル 2019 PHOTO MIYOTA」へナビゲート。


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うさみ・ひろこ 東京人。音楽、アート、ファッション好きな少女がやがてFMラジオ(J-wave等)番組制作で長年の経験を積む。同時に有名メゾンのイベント、雑誌、書籍、キャセイパシフィック航空web「香港スタイル」での連載等を経て、「Tokyo Perspective」(英中語)他でライフスタイル系編集執筆を中心に活動中


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