頭文字『H』は幸せのシンボル?!(宇佐美浩子)

2020/11/18 06:00 更新


年末に向け、例年よりもひょっとするとココロざわめく気配の11月。

大切な家族や仲間たちと共に過ごせることの幸せを願う世界の人々にとって、いま一度、健やかさについて考える時間を与えられたようにも思う。

そこで11月最初の「CINEMATIC JOURNEY」は、「頭文字『H』 は幸せのシンボル?!」をテーマに様々な視点から「健やか(HEALTHY)なる幸せ」についてアプローチしてみたく!

まずは、健やかさの基本となる「食」にまつわるシネマ『フード・ラック!食運』の話題から。

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お笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」のメンバー、寺門ジモンが初の映画監督を務める本作。驚くことに彼は、家畜商の資格をも有する肉の達人、かつまた映画マニア。

そんな背景を持つ人物だけに、「食への愛」のみならず「職人への愛」、さらに6年という熟成期間を経、遂に100%オリジナル、こだわりの逸品が完成。

また「主役は焼肉?」ともいえそうな、あふれんばかりの焼肉への情熱に加え、家族の絆という伏線も根底に潜む本作。その核となる焼肉店「根岸苑」の親子の息子役をEXILE NAOTOが、そして店主かつ母親役をりょうが熱演。

さらに、主人公とバトルを交わしつつも良きチームプレーを披露する新人編集者役を、土屋太鳳が好演。


ストーリーとリンクする歌詞が、胸にキュンとくる主題歌「ヨクワラエ」は、数年前に仕事でコラボした縁のあるヒップホップ・グループ「ケツメイシ」が、本作のために書き下ろした新曲。

聞くところによれば、今回の映画製作にかける監督の熱量に深く感動した彼ら。そんな両者ならではのココロ温まる交流から、めでたく誕生した楽曲なのだとか。

折しも今年は松竹映画100周年。その記念すべき年に監督デビューを飾るというのもステキなご縁!


『フード・ラック!食運』

11月20日(金)より全国公開

Ⓒ2020松竹



「頭文字『H』 は幸せのシンボル?!」をテーマに巡る、今回の「CINEMATIC JOURNEY」。

続いての「H」は、次のシネマの予習ともなりそうな「『HONEY』に託す未来の幸せ」の話題。


シルバーのスプーンにゴールドに輝く美味しそうな非加熱の「生ハチミツ」。

一見「リップグロス?」と思ってしまうハンディーなスティックサイズのこの品は、親子で一緒に楽しめるオーガニックレストラン「yoomi」から、今月末のグランドデビューに先駆け、今春プレデビューした国産の天然由来コスメ「Junano(ジュナノ)」の1アイテムだ。

コロナ禍が続く現在、さまざまな健康的効果効能を持つ蜂蜜は、より一層注目度がアップしている。中でも当ブランドのこだわりである非加熱蜂蜜に至っては…

❝酵素(タンパク質)を生きたまま摂取でき、栄養素の吸収率があがり、栄養たっぷりのまま食べることができる❞ という健やかさの維持に欠かせない特徴がある。

よって、当ブランドのアイコニックな原料の一つに、上記があげられるというわけだ。

またネーミングには❝健康で美しく未来を生きる子供たちへ❞贈るギフト的願いが込められていると伺った。さらに筆者としては末尾の「nano」に、ナノレベル的細心の配慮と技術へのこだわりも、込められているのではないか、と勝手に想像してしまった。

なぜなら、全5アイテム中ベーシックスキンケア3アイテム(画像下左から、拭き取り化粧水、オールインワンゲルクリーム、ピュアハニーリップグロス)の内、成分は「水」と表記されている「拭き取り化粧水」は医療現場でも採用されている、最新の電解システムで作られた「抗酸化水」100%を使用。

よってベビーを含む老若男女が安心して使用できるというのだから。

今なお収まらぬコロナ禍という時代にもフィットしているのではないかなと…


それではそろそろこのあたりで予習を終え、シネマ『アーニャは、きっと来る』の話題を!

物語は第二次世界大戦の最中のフランス。スペインとの国境、ピレネー山脈の麓の小さな村を舞台に繰り広げられる、羊飼いの少年、ジョーが主人公の本作。

驚くことに13歳の彼が、ユダヤ人の子どもたちを山の向こうのスペインへ逃す、救出作戦に協力することになるという、勇気と感動が今という時代により一層、温もりを以って寄り添ってくれる。

そこで登場するのが、「『HONEY』に託す未来の幸せ」にも通じるくだり。それは、ジョーの救出作戦協力へのご褒美に、当時、入手が困難になりつつあるハチミツを分けてくれるというダブルH(=happiness&honey)なギフト!もちろん彼は、そのために手助けしたのではないが…


『アーニャは、きっと来る』

11月27日(金)より、新宿ピカデリー他全国公開

配給:ショウゲート

ⒸGoldfinch Family Films Limited 2019



「頭文字『H』 は幸せのシンボル?!」をテーマに巡った「CINEMATIC JOURNEY」。ゴールの「H」は、前述の作品の舞台でもあるフランスと日本を結ぶパティスリー界の巨匠「H」のスイートな話題。


来春4月11日まで、「虎屋 赤坂ギャラリー」で開催中の展覧会「ようこそ!お菓子の国へ ―日本とフランス 甘い物語―」

その主人公は、もちろん虎屋の和菓子と、幸せのシンボル「H」ことパティスリー界の巨匠、ピエール・エルメ(PIERRE HERMÉ)のクリエーション魂が宿るフランス菓子。日仏の小さなお菓子に詰まった夢のあるデザインの数々を目にしているだけでも、幸せな気持ちになって来る。

そこで、この季節を彩る「ピエール・エルメ・パリ」のクリスマスコレクションを少しばかりご紹介したく思う。

例えば、クリスマスまでのカウントダウンを楽しむアドベントカレンダー(上記画像)。

クリスマスリースとも、惑星とも思える形状をより一層、ドラマチックに装ってくれるのは、チョークアーティストのフィリップ・ボードゥロックによる「Fééries Célestes (天上の仙境)」という名のアートワーク。無限の旅の始まり予感を、コロナ禍にある今の私たちのハートにトキメキを与えてくれそう。

そこにさらなる輝きを添えてくれるのは、「007」や「ラッキーナンバー」など、希望を与えてくるナンバーとしてのイメージも色濃い「7」の角を持つ、星型多角形「七芒星(heptagram)」(下記画像)。

中でも「ホームクリスマス2020」の新星と称したいのが、当ブランド初の試み「冷凍で配送し、解凍して味わう」タイプの「チーズケーキ セレスト」(下記画像手前)。

2020年を機にニュースタンダードとなりそうなさまざまな新発想が登場する中、そのきらめくニュースターたちが、私たちの日常に「H」(幸せの頭文字)を運んでくれることを期して!


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うさみ・ひろこ 東京人。音楽、アート、ファッション好きな少女がやがてFMラジオ(J-wave等)番組制作で長年の経験を積む。同時に有名メゾンのイベント、雑誌、書籍、キャセイパシフィック航空web「香港スタイル」での連載等を経て、「Tokyo Perspective」(英中語)他でライフスタイル系編集執筆を中心に活動中



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