ハイプデリック(愛知県尾張旭市)の「ハイパークチュール」は、赤や黄、青などの鮮やかな色を散らしたハンドペイントやダメージ加工などが特徴の、見る人を楽しくさせるようなアパレルブランドだ。ワンピースやジャケット、オールインワンなどのほか、帽子や靴、バッグなども手掛ける。24年春夏のニューヨーク・コレクションに初参加し、現地のセレクトショップで取り扱いが始まるなど、海外にも認知を広げている。
(森田桃子)
ペイントが魅力
名古屋パルコとラフォーレ原宿に直営店を構え、20代後半~50代の男女に熱狂的なファンを持つ。異なるジャンルやテイストを組み合わせた独自のスタイルと、見る人の気分が明るくなるようなハンドペイントが魅力。24年春夏コレクションでは、ピンクでハンドペイントした緑のジャケットや、赤のペイントとブリーチ加工が映えるデニムのウェディングドレス、スポーツのユニフォームにデニムを縫い付け、体に沿ったシルエットに仕上げたワンピースなど、エレガンスとストリートを融合したスタイルを披露した。
デザイナーは、日本と北京のファッションビルや百貨店の改装コーディネーターなどをフリーランスで手掛けてきた品田聡さん。品田さんはキャリアの傍ら、ニューヨークやヨーロッパにも渡航し、百貨店や有名ブランドのショールームにも足を運び、現地のデザイナーとの交流も経て、表現のセンスを磨いてきた。