インディテックス 実店舗1200店を閉店 EC比率25%へ

2020/06/12 06:30 更新


 インディテックスは、コロナ禍を受け、20~22年の経営計画を明らかにした。全世界7412店のうち、13~16%に当たる1000~1200店を21年までに閉店する。一方、ECを拡大する戦略を加速し、売上高に占めるEC比率を現状の14%から22年に25%まで高める。

【関連記事】ジーユー 韓国の店舗を閉店

 第1四半期(2~4月)は売上高が33億300万 ユーロ で前年同期比44%減となった。世界的なコロナ禍の拡大で一時は9割近い実店舗が休業を強いられたことで大幅減収となり、純損益も4億900万 ユーロ の赤字となった。実店舗の販売は落ち込んだが、ECは50%増と伸びた。

 コロナ禍に対応し、総額270億 ユーロ を投資し、事業構造改革を進める。20~21年に年間500~600店ペースで閉店する。

 ザラやその他の業態で出店してから一定以上の期間が経過した小型店が対象。近隣店への送客やECの拡大で閉店による影響をカバーする。

 EC拡大を含めたデジタル戦略を加速するため、主力のザラではスペインの本社に新たに6万4000平方メートルのオンラインスタジオを20年度末に作る。この間進めてきた全ブランドへのICタグ導入も20年度中に完了し、在庫管理をグローバルに効率化する。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事