イッセイミヤケが5月8日、新しい旗艦店をニューヨーク(NY)にオープンした。広さは1200平方メートル。同社にとって世界最大の直営店となった。
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店が入居したビルは、アメリカの建築家、キャス・ギルバートが1920年代にデザインしたニューヨークライフビルディングだ。マジソンスクエアパークの鮮やかな新緑がアールデコ様式の大きな窓越しに見え、自然光がよく入る。開放感のある広々とした空間をぜいたくに使った店は、NYを拠点とする建築事務所SO–IL(ソリッド・オブジェクティブズ・アイデンバーグ・リウ)が設計した。
白とグレーを基調とした店内の中央には、イタリアから取り寄せたガラスを精密加工した透明の階段を設置した。ダクトカバーには小さな穴を開けたアルミニウムを使用し、工業建築の武骨さと現代的な洗練の調和を狙う。

1階奥には、「MADO」と名付けた小さなギャラリースペースを設けた。プリーツの畳み方次第で彫刻のように見える服など、ブランドの世界をアーティスティックに見せる場になりそう。今後3カ月に1回くらいの頻度で新しい展示をする予定だ。
この店のみの限定販売品は、「ISSEI MIYAKE」の落款(らっかん)印を押した「フォールディングコート」(2850ドル)、25年春夏で見せたコレクションの一部をネイビーで復刻したライン(ドレスで1570ドル)、アバカ繊維(マニラ麻)の帽子(1250ドル)がある。帽子はマネキン用に作ってきているが、お客から買いたいと言われるため販売用に作成した。
米国向けEコマースでは、「ミーイッセイミヤケ」のTシャツが色々な体形の人が着られるとして人気があり、若い客層にも売れているという。「トランクプリーツバッグ」はMOMA(近代美術館)でも売られていて、エントリーアイテムとして人気があるそうだ。
イッセイミヤケは、長年あったトライベッカ店を昨年末に閉めた。この店は、トライベッカ店に代わる新しい旗艦店となる。

(ニューヨーク=杉本佳子通信員、写真:同社提供)
