伊藤忠商事は英国ブランド「バブアー」の日本市場における独占輸入販売権を取得した。22年秋冬からバブアーパートナーズジャパン(東京、濱田博人社長)を通じて、卸売りと直営店で同ブランドを販売する。直営店は今秋数店を出し、公式ECもスタートする計画だ。5年後に小売りベースで100億円の売り上げを目指す。
バブアーは1894年にジョン・バブアーがイングランドの港町サウスシールズで創業したブランドで、ワックスドコットンの耐久性の高いアウターウェアで知られる。機能性と独特なカラーリングや襟元にコーデュロイをあしらったデザインが特徴で日本でもファンが多い。
伊藤忠は日本での独占輸入販売権とマスターライセンス権を取得した。バブアーパートナーズジャパンは卸売りと小売り以外に日本におけるマーケティング活動を行う。現状、バブアーは大手セレクトショップなどで販売されているがアウターの販売が主力でメンズ向けが多い。
一方、バブアーは本国ではワックスドコットンのアウター以外にシャツやレインブーツ、犬用のウェアなども扱い、ウィメンズ分野でも認知されているなど、ライフスタイルブランド化している。
今後は日本市場でアウター以外の商品も拡販し、ライフスタイルブランドとしての定着を狙う。バブアーパートナーズジャパンと伊藤忠は日本市場でのニーズを本国の企画チームにフィードバックし、日本向けの商品も開発する。
直営店、ECでの販売のほか、卸売りは既存の大手セレクトショップに加え、アウトドアやスポーツ、ビジネス用途で新商品を増やし、新規販路拡大も図る。