石徹白洋品店が復刻したズボン「たつけ」が英の民芸展に

2024/04/01 10:59 更新


石徹白に伝わる「たつけ」を現代に復刻

 地域に伝わる民衣を現代に復刻し製造・販売する石徹白洋品店(岐阜県郡上市)の商品が、英・ウィリアムモリスギャラリーで開催中の「アート・ウィッズアウト・ヒーローズ・ミンゲイ」に展示されている。

 同店は岐阜県の小さな山間集落、石徹白地区に店を構え、地域の野山で集めた草木や自分たちが育てた藍で麻や綿を染め、この地に古くから伝承されてきたズボン「たつけ」などを製作する。たつけは農作業で着る直線裁断・直線縫いのゆったりしたズボン。布地を直線で裁つため、端切れは全く発生しない。かろうじて伝承されてきた作り方を受け継ぎ、現代人の体形に合わせて復刻させた。

 ウィリアムモリスギャラリーでは「民藝の三世代」をテーマに、日本の民芸に特化した展覧会を開く。民芸運動以前の19世紀、民芸運動が活発となり民芸の土壌が醸成された20世紀、民芸の在り方を問いながらその核となる価値観を現代的に再解釈する21世紀――という時代ごとに民芸を紹介する。石徹白洋品店は、21世紀のセクションで、現代の民芸を象徴するエココンシャスブランドとして取り上げられる。たつけなどの服のほか、直線裁断のパターンが伝わる裁断図も展示する。9月22日まで。



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