神戸・日本真珠会館の建て替えが大きな節目を迎えている。老朽化した建物を刷新し、真珠の取引拠点とミュージアムを神戸に呼び戻す一大プロジェクト。その陣頭に立つのが、22年に日本真珠輸出組合専務理事に就いた伊地知由美子氏だ。企業経営理論を専門とするシンクタンクでの経験が長く、理念を軸に企業文化を変革する仕事に携わり、その後、福祉サービス会社を経て真珠の世界へ転じた。異色の経歴を持つ伊地知氏に、新会館構想の狙いと、日本の真珠産業の魅力、そして組織運営の哲学を聞いた。
サステイナビリティーを核に
――輸出組合の専務理事に就任した経緯は。
大学卒業後、企業経営の定性分野に特化したシンクタンクに入り、28年間、理念やコアバリューといった数字では測れない部分から企業文化を支える仕事に携わりました。大学で経営学も学び直し、現場の最先端の理論と学問の両方に触れられたことは、今でも大きな財産です。
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