アメリカンビンテージに着想を得るメンズカジュアルブランドの「ジェラード」(東京、後藤洋平代表)で、定番商品の売れ行きが好調だ。メインは国産ジーンズ。糸からオリジナルで開発した生地を商品に採用し、ブランド化。商品に込めたこだわりが受け、入荷の度にすぐサイズ欠けする状況が続く。魅力を伝えるユーチューブ動画も人気に一役買っている。
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顔になる定番を
「ジーンズは産地が発達しており、高品質な商品が作りやすい分、差別化が難しい」と後藤代表。そうした理由から15年以降は新型のジーンズを企画しなかった。しかし、「アメカジといえばジーンズ。いつかは〝顔〟になる新定番を」という思いがあった。
転機は現在の協力先の生地メーカーと出合ったこと。「本当にビンテージを再現するには解体するべき」と言われたことで、糸から開発した生地のジーンズを構想し、3年ほど前から動き出した。