ジンズは、心と体のセルフケア眼鏡「ジンズ・ミーム」で、簡単にアバター動画を作成可能なリアルタイムAR(拡張現実)合成アプリ「ヴイチューナー」を開発し、12月から提供を始めた。アプリは特許出願中で、App Storeから無料でダウンロード可能。
同社はアイウェア製品の開発と販売に加え、より多くの人にアイウェアを楽しんでもらう目的で、ITやAI(人工知能)などの技術を活用したサービスを提供してきた。心や体の状態を可視化できるセンサー搭載眼鏡として、初代ジンズ・ミームを15年に発売。5年以上かけて研究し、心と体のケア方法を提案できる次世代機を開発。10月の発売を機に、次世代機の可能性を追求し、実験的なサービス開発に挑戦する“ジンズ・ミームラボ”企画を始動。第1弾としてヴイチューナーを開発した。
ヴイチューナーは、エンターテインメント領域への拡張を目指して開発したiOS専用のリアルタイムAR合成アプリ。ジンズ・ミームのセンサーが着用者の上半身や視線の動き、まばたきの様子を捉えてアバターに反映し、ARで合成されたアバター動画を生成する。モーションキャプチャーがカメラ機能に依存しない特徴を生かし、スマートフォンのアウトカメラで撮影している風景に、リアルタイムでアバターを登場させることも可能だ。
撮影に必要なのはジンズ・ミームと、アプリをダウンロードしたスマートフォンだけ。その他の機材を持ち運ぶ必要がないため、屋内に加え、屋外でも気軽に撮影できる。そのほか、アバターの表情や上半身の動作を選べるアクションボタン、撮影背景の選択機能、テロップ挿入の編集機能、好みのアバターデータをアプリにインポートする機能などを実装。録画した動画は、そのままスマートフォンに保存されるため、SNSの投稿や友だちとの共有も簡単にできる。
実験的プロジェクトのため、アプリのサポート期間は公開後1年間、22年11月末までとする。