「Jプレス」は新クリエイティブディレクター兼社長のジャック・カールソンによる25年秋冬コレクションを、ランウェーで見せた。
場所はアッパーイーストサイドにあるエクスプローラーズクラブの本部。1910年に建てられたビルで、元々はシンガーミシンの共同創業者の孫の邸宅だった。そのビルの2階で披露したコレクションは、上質素材でしっかり仕立てたスタンダードなトラッドアイテムがずらりと並ぶ。そこにカールソンの古巣、「ローリング・ブレイザーズ」を思い起こさせる明るい色と遊び心を加えて、ポップな気分をプラス。幅広い年齢層のモデルを登場させ、年齢を問わず着られることをアピールした。
とはいえ、やはりZ世代に客層を広げたいところだろう。ネイビーのダッフルコートの中からボリューム感のある白いフーディーのフードをふんわりと出し、フーディーの裾からはタータンチェックのシャツをのぞかせ、赤いコーデュロイのパンツ、頭にスカイブルーのニットのキャップというルックは、若さと可愛さが出ている。カラフルなレジメンタルストライプをパッチワークしたような柄使いも楽しい。
(ニューヨーク=杉本佳子通信員、写真=Greg Kessler)