服飾雑貨の川辺、ムーンバット、ナイガイ、水野ミリナー 共同で百貨店に新売り場

2020/10/19 06:30 更新有料会員限定


五十嵐水野ミリナー社長、今泉ナイガイ社長、岡野川辺社長、中村ムーンバット会長兼社長(左から)

 「一心同体の4社連合軍で、構造改革に取り組んでいく」。百貨店主力の服飾雑貨メーカーが協業し、新たなリアルショップ「カラーレスカラーズ」の出店を始める。ハンカチ・洋品の川辺、傘や洋品などのムーンバット、ソックスなどのナイガイ、帽子の水野ミリナーの4社を主力に、立地や環境によって協業するメーカーを加え、多様な商品を揃えて雑貨売り場を盛り上げる。

(古川伸広)

危機感と志を共有

 出店は「百貨店の閉鎖や平場の縮小などが進むなか、メーカーとして何か手を打たなければ」(岡野将之川辺社長)との思いから。水野ミリナーは「リアルの売り場が減少していくことを危惧している。帽子は趣味趣向が強く、良さを伝える場は重要」(五十嵐敬太郎社長)と、リアル店舗の重要性を強調する。

 各社、平場やBtoC(企業対消費者取引)に取り組むが、年間を通して1社だけで魅力ある売り場を維持するには限界もある。「雑貨のニーズはあり、リアルの売り場を年間で維持していくには志が同じ企業で協業する」(中村卓司ムーンバット会長兼社長)メリットは大きい。ナイガイは「メンズでBtoCを行っており、今回は同じ思いの企業とレディス版に取り組む」(今泉賢治ナイガイ社長)という。

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