国内屈指の染色加工メーカー、小松マテーレの社長に6月23日付で就任した。社長就任と同時に公表した24~26年度の新中期経営計画では、売上高・利益とも今よりもう一段成長させ、30年度に向けた拡大も見据える。「当社の技術にはまだまだポテンシャルがある」――業界関係者や消費者に小松マテーレの名前や技術力を知ってもらうことで、国内外でさらに伸ばしていけるとの認識だ。その基盤である生産現場をもっと働きやすい場所に変え、魅力的な現場にしていきたいとも語る。欧州の同業他社に学んだ経験も踏まえ、技術を背景にブランド力向上に挑む。
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生産ロスの削減に手応え
――中計で26年度売上高420億円(23年度比14.5%増)、営業利益25億円(34.7%増)を掲げた。
受注好調で生産スペースがタイトな「ビンテージ繊意」の生産設備を9月に3台増強するなど、できるものは投資も行ってその解消に努めたい。また永遠の課題でもありますが、生産性向上と同時にロス削減をいかに進めるかも重要です。この間、取り組んでいますが、ようやく昨年ぐらいから改善の兆しが見え始めてきました。C反発生などのロスを抑え、1回でA反を仕上げることができれば、再加工にかかる手間を省け、空いたスペースを次の加工に充てることができます。
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