バイオベンチャーの米クレイグ・バイオクラフト・ラボラトリーズ(ミシガン州アナーバー)は、遺伝子組み換え蚕を使ったクモ糸生産によって、生産量を従来の30%以上増加できたと発表した。連続生産による商業化実現に向け、大きな飛躍につながるとしている。
今回の記録はシルク生産で最も技術的に困難とされている雨季に達成した。通常、雨季の気象条件は飼育環境やエサとなる桑の葉の扱いなどが難しく、スムーズな養蚕の制約となる。「1年で最も困難な時期を乗り切り、生産量を30%以上伸ばせた」という。
雨季で使用可能な飼料の調達が大幅に制限されたが、より多くの使用可能な桑の葉があれば、現在の飼育能力で、さらに大幅な増産が実現できたはずという。
同社は桑栽培に向けた土地の確保を進めており、今後2、3カ月以内に稼働がスタートし、バッチ式ではなく連続生産によってクモ糸の生産をさらに伸ばせるとしている。
同社はキム・トンプソンCEO(最高経営責任者)が06年に立ち上げた。遺伝子組み換えした蚕を活用することで人工的にクモ糸を量産する手法を研究し、今年3月には1カ月で1.8トンのクモ糸の生産に成功した。さらに6月には約2.5トンのクモ糸を収穫し、生産拡大が進んでいる。
