量販店や専門店チェーンを主販路とするレディスアパレルメーカーの23年春夏物の商談は慎重な状態が続いている。22年秋冬物が「思っていたよりも伸びていない」ことが響いている。11月の店頭の売れ行き次第で好転、逆に悪化する可能性もはらむ。
(森田雄也)
しわ寄せが服に
繊研新聞社が実施したアンケートの設問「23年春夏物商談進捗(しんちょく)」では、「前年並み」が70%となった。「円安下において、バングラデシュ生産を活用し、コストを強みとした得意先からの早期売約は順調だが、ベトナムや中国を中心とした専門店ブランド向けの売約は前年並み」(アスティ)、「小売店の在庫ロス削減のため、オーダー数量が減っている」(クロスプラス)などの声が出ていた。
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