【パリ=松井孝予通信員】仏LVMHは3月24日、「ロエベ」の新アーティスティックディレクター(AD)として、米「プロエンザ・スクーラー」の創業者ジャック・マッコローとラザロ・ヘルナンデスの就任を発表した。ウィメンズ、メンズ、レザーグッズ、アクセサリーの全コレクションを統括し、4月7日付で就任する。
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ロエベのパスカル・ルプアヴルCEO(最高経営責任者)は「彼らの創造性とビジョンは、私たちが築いてきたメゾンのコードと見事に響き合う」とコメント。2人は「クラフツマンシップと文化を重んじるロエベの価値観は、自分たちの姿勢と完全に一致している」とし、ジョナサン・アンダーソン体制下で高く評価された職人やチームとの仕事に意欲を示した。
アンダーソンのもとで文化的な深みと一貫した美学を築いたロエベだが、今後この2人がそれを継承するのか、それとも新たな創造を開くのか。その歩みが注目される。