大阪・南船場の「MARE」(マレ)は、アメリカからの仕入れ品やハイブランドのビンテージ品を扱うレディス古着店だ。異なるテイストやジャンルをミックスしたスタイリング提案が得意で、学生から高感度層まで幅広くファッション好きをつかんでいる。
オーナー兼バイヤーのキノさんはセレクトショップで販売とバイヤーを経験した後、16年にマレをオープンした。古着店が多い大阪のアメ村や堀江から少し離れた南船場に店を出したのは「感度が高い大人客とも親和性が高い」と考えたからだ。
鮮やかな色柄や、エッジの利いたデザイナーブランドのアイテムなど、様々な服でスタイリングを組み立てる。ペンキや日焼けのダメージがあるワークブランドのメンズパンツに、ビジューやファーが付いたタイトなトップを合わせるなどだ。
SNSでは販売員がそれぞれ〝自分らしい〟と思うコーディネートを自由に発信している。店での販売時は「古着屋のイメージとは違うかもしれないが、その人に似合う服を考えて丁寧な接客を心掛けている」とキノさんは話す。最近は、より気軽に買い物を楽しめるイベントとして、1万円以内の商品を集積した期間限定店も開いた。ハイブランドのビンテージ品など、高単価な商品も並ぶ通常時に比べて「セットでたくさん買える」と好評だった。