子供服専門店のマーキーズ(堺市)の売上高、利益が過去最高を更新する見込みだ。今期(25年7月期)の売上高は80億円を超える計画で、前期比25%増。既存店ベースでも12%増と高い成長が続く。売上高100億円を目前に控え、引き続き出店を強化するほか、海外販売の種をまく。
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コロナ禍でロープライス戦略を強化して以降、毎年2ケタ増ペースで売り上げを伸ばしている。今期は都市部の店とECが好調だった。SC主力の子供服企業の中では都市型商業施設への出店が多く、消費の都心回帰やインバウンド効果で競合よりも高い伸び率となった。ECの売上高は28%増の16億円で、モール、自社ECともに伸ばした。
低価格のオリジナルブランド「ワオ!」や価格戦略品の「のびっとパンツ」(無地869円、総柄979円)が客数増に寄与した。足元商圏が対象の低価格業態「LSPバイマーキーズ」(LSP)は、想定よりもリピーターが獲得できていないため、ワオ!の商品を増やしたり、セット購買を促進して客単価を上げる。
来期以降も、都市型の「マーキーズ」、LSPで年間10店を目安に出店する。海外は台湾の三井アウトレットパーク台湾林口、ららぽーと台北南港に店を持つ。26年春には、遠東ガーデンシティに出店を予定している。
今年はイタリア、米ニューヨークの合同展に出展し、海外への卸の可能性を探る。
