松屋はインターネット上の商品を店頭に取り寄せ、試着、接客が受けられるサービスを11月6日から開始する。IT(情報技術)ベンチャー企業のタブ(東京)と組み、タブが開設する仮想モールから婦人靴などを取り寄せる。店頭で扱っていない商品を含め、婦人靴約2万点を販売する。
面積の制約がなく、幅広い商材を揃えるネットと、試着した上で購入できる実店舗の利点を融合した事業モデルを構築するのが狙い。松屋は在庫を持たずに販売でき、新たなMDを試すことができる。タブのアプリは約80万人が利用しており、新たな顧客獲得に結び付ける。
試着は1回の注文で5点まで取り寄せることができる。代金はタブが決済を代行する。松屋銀座本店の3階に、専用カウンターと試着室を設置する。
取扱商品は12月から順次、婦人服、紳士服、子供服、リビング洋品に拡大する。月間売上高は1000万円を見込む。婦人靴は来春をめどに百貨店で最大の品揃えに広げる。