仏競売会社ピアザは10月1日、パリ・ファッションウィーク期間中に「コムデギャルソン」と川久保玲に捧げる特別オークションを開催する。成田博昭氏が約10年かけて収集した、1969年から99年までのビンテージ約500点が出品される。
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対象は、81年の「パイレーツ」、94年の「メタモルフォーゼ」、97年の「ボディ・ミーツ・ドレス、ドレス・ミーツ・ボディ」など、川久保の代表的コレクションを網羅している。推定価格は150~3000ユーロと幅広い。オークションに先立ち、9月26~30日にはパリ8区フォーブール・サントノレ通りの同社会場で一般公開される。

成田氏は、日本で初めてデザイン専門のオークションハウスを立ち上げた。川久保の作品に魅せられ、国内各地で収集を重ねてきた。今回のカタログのビジュアルは、写真や3DCG制作などマルチに活動する同氏の息子、15歳の才紋さんが手がけた。
コムデギャルソンのアーカイブがこれほど体系的かつ大規模に競売にかけられるのは極めてまれで、ファッション界でも早くも話題を呼んでいる。
(パリ=松井孝予通信員)