百貨店メンズフロアで今も健在のブランドは、歴史の長いものが大半を占めている。「ニューヨーカー」は24年に60周年を迎え、「ダーバン」が25年に55周年、「タケオキクチ」も50年を超えている。海外ブランドでは「ブルックスブラザーズ」が200年以上、「アクアスキュータム」が今年175周年、「J.プレス」が120年以上、「マックレガー」が105年、「ポール・スミス」が55年超となる。
昔からの根強いファンや常連客に支えられているものの、一方で顧客の高齢化は各ブランドに共通する課題にもなっている。老舗ブランドを知らない20~30代男性も増えてきている。ブランドの活性化のためにも、顧客の新陳代謝は不可欠だろう。
次世代顧客開拓へリブランディングしても、そもそも百貨店メンズフロアに若い世代が来店しないので検証もできないという声も聞く。それでも各ブランドの10年先、20年先を見据え、若年層のファンを新たに獲得するため、あの手この手と試行錯誤を繰り返す。
ブランドのルーツを掘り下げてもらうように古着を活用したり、若い世代に人気のブランドやアニメ、ゲームのキャラクターと協業したり、まず知ってもらわなければ始まらない。従来の固定観念にとらわれず、衣・食・住・遊などブランドの間口を広げる必要があるだろう。
