《めてみみ》広がる従業員コミュニティー

2026/04/22 06:24 更新


 商業施設のES(従業員満足)施策が変わりはじめている。大丸心斎橋店と心斎橋パルコが4月に共有の従業員休憩室を新設した。同時に、両施設の全ての休憩室の相互利用も開始。同じグループ会社でほぼ全フロアが連結しており、これまでも販促などで一体的運営を進めていた。ESでも「一緒に何かできないか」との声がきっかけだ。

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 新静岡セノバと松坂屋静岡店は25年夏から百貨店の社員食堂とSCの事業所内保育園を各従業員が互いに利用できるようにした。「競合であり、仲間でもある」として、働きやすさを高める。岡山県倉敷市では、五つの商業施設と商店街が手を組み、従業員のベストジーニストコンテストを実施している。

 三井不動産商業マネジメントによる西日本施設テナント従業員の「カラオケ王決定戦」は今春で3回目。グランフロント大阪で働く全従業員対象の「オフィススポーツ・チャンピオンシップ」は4回目。参加者数は年々増えている。

 休館日の増加や営業時間の短縮、従業員割引制度や研修企画の充実など、各商業施設ともにテナント支援のES施策を強化してきた。ここへきて増えているのは、企業や店舗を超えた従業員同士の交流。従業員懇親会やバス旅行の参加者も増えているようだ。働くモチベーションの維持・向上につながる〝職場〟のコミュニティーが広がっている。



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