レディスウェア「メヤメ」を企画・運営するソークロニクルは3月中旬、東京都目黒区に直営店をオープンした。オフィスを兼ねた1フロアの設計にして、顧客に向き合う場を大事にしている。
東急東横線の学芸大学駅から徒歩10分ほど、目黒通り沿いに面した建物の2階で、売り場面積は約90平方メートル。日の光が潤沢に入る心地よい空間で、白を基調にシンプルなしつらえにして洋服の存在をしっかりと見せる。オフィス(約30平方メートル)はカーテンで仕切り、作り手がそばにいる一体感を出している。店の運営は金曜日から月曜日までの4日間で、平日3日間は日常業務に専念する。土日はデザイナーの染谷めぐみさんと染谷裕亮さんが接客する。
メヤメは「ずっと手元に残しておきたい服」をコンセプトに18年に卸売り主体でスタート。徐々に実績を積む中で、「店をやって直接届けたい」思いが出てきて、次のステップに進んだ。商品はフルラインナップで扱い、手刺繍の入ったアイテムなど一部のEC限定商品も手に取れる機会となっている。「時間を忘れてメヤメを感じられる場所」にしていきたいとして、自社商品のみの構成だ。ソファスペースの奥には、約40平方メートルのバルコニーもあり、ゆっくりと過ごしたくなる環境を整えている。広い空間を生かす上では今後、器や家具を扱うイベントも視野に入れている。