「ミカーレミカーレ」展示会でバイヤー向けイベント再開 リアルならではの感覚を重視

2023/06/09 15:00 更新


展示会で開いたタイダイのワークショップ

 レディスアパレルメーカー、ミカーレ(神戸市)は毎月開く「ミカーレミカーレ」の展示会で、バイヤー向けイベントを再開した。コロナ禍が落ち着き、バイヤーの気持ちが上がるような取り組みを仕掛けて、リアル展示会、取引先の店頭を盛り上げることを目的とする。8月から9月にかけては、デニム、ラグジュアリーラインをリブランディングし、新たなブランドとして立ち上げる。

 4月展では、マスクメイクで知られるタレントのざわちんさんのイベントを開き、多くのバイヤーが集まった。同社の関連会社、サングランが企画するマスク「ソウカイテキ」のアンバサダーになっている縁もあり招いた。フォトグラファーの新田桂一氏による撮影会もあり、多くのバイヤーがざわちんさんとのツーショットに納まった。

 5月展では、タイダイ(絞り染め)のワークショップを開催。SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みとしても企画した。ミカーレが扱うビンテージTシャツの在庫で、バイヤー自らタイダイの体験をしてもらった。染めたTシャツは店舗の独自商品として販売できる。

 取引先の店舗が顧客向けにタイダイのワークショップを開く例も出てきた。「コロナ禍ではスピードや便利さが求められてきたが、人の体温が感じられ、素材に触れるなどリアルを大事にする時が来ている」と担当者は話す。

 新ブランドのうち、デニム製品に特化するのが「カフェドインディゴ」。ハンドペイントなど特殊加工を入れた製品や、過去に企画した人気商品などで構成する。パリの街角に似合うような製品をイメージしている。

 ラグジュアリーライン「ミカーレミカーレベージュ」は、「ギャラリーベイジュ」としてリブランディングする。同社では最も高価格帯のブランドとする。23年秋冬物は、コート、ファーベストの2、3型に絞る。上質素材を使いながら、「驚きの価格で提案する」としている。24年春夏からはフルラインで販売する。



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