レディスアパレルメーカー、ミカーレ(神戸市)は神戸ファッションマートに自社ブランド「ミカーレミカーレ」のショールームを開いた。約400平方メートル。本社オフィスと隣接し、インスタグラマーやバイヤーが使える撮影室を備える。バーカウンター、家具、グリーン、照明も一つひとつこだわり、バイイングが楽しくなる仕掛けを取り入れた。
同社は専門店だけでなく、インフルエンサーとの取引も多い。撮影室は白ベース、コンクリート打ちっぱなしの二つの部屋がある。ミカーレと取引していることなどを条件とし、予約制で機材などが使える。インフルエンサーやバイヤーは、展示会の新作サンプルをSNSなどにアップして予約を取ることまでワンストップでできる。暖色系の照明、個性的な観葉植物、スタイリッシュなバーカウンターは、画像が映えることを意識して配置した。
ショールームには、関連会社のEC事業部が手掛ける海外商品も置いている。個人店では仕入れが難しい、希少性のあるファッションアイテムを揃える。ミカーレミカーレの顧客も紹介することで、品揃えの幅を広げてもらう考えだ。
ショールーム責任者の増田満さんは、「コロナ下にあってアパレル業界に少しでも明るい話題を提供したい」と話している。