オーダーブランド「ミカコ・ナカムラ」(中村三加子)は、「躍動」をテーマにした新しいラインを22年秋冬から始める。ミカコ・ナカムラのコレクションは重みを感じるような「静」のイメージが強いが、顧客の中心は働く女性で、アクティブに活動している。ブランドを応援してくれる彼女たちを応援する意味を込めて、「動」のラインとした。東京・南青山にサロンを開いて10周年を機に作った。
躍動を象徴するのは、白のシャツとブラウスだ。装飾はないが印象的なシルエットやボリュームバランス、その形を作る上質な素材、一針一針の高い技術と丁寧な仕事が分かり、力が伝わってくるラインナップ。大きなベルスリーブやスキッパーのような形の襟など、どこか目を引きつけるポイントがある。
イメージキャラクターとして、アーティスティックスイミングの元オリンピック選手、藤丸真世さんを起用したビジュアルも制作した。藤丸さんの体幹の強さを感じるような美しい動作を切り取った、このラインにぴったりのビジュアルとなっている。
本ラインの22~23年秋冬コレクションは、自然や他者との共存、敬いをイメージした。ほほの赤みを表すピンク、土のブラウン、ターコイズを定番のコートなどの新色として使う。