ミルクは、10月上旬をめどにジュエリー「エテ」と「ジュエッテ」のサイトをリニューアルする。それぞれのブランドで、ブランドサイトとECサイトを統合し、各ページをブラッシュアップ、機能の追加も行う。サイトのリニューアルは19年以来5年ぶり。24年2月期のEC比率は約2割で、EC売上高は約25億円。コロナ下に急伸したが、店頭回帰の流れもあり、昨年から伸び悩んでいた。刷新を機にアクセス数や売り上げ増を狙う。
これまで、ブランドサイトとECサイトが分かれていたことで、コンテンツも消費者からのアクセスも分散していた。
エテは、ブランドサイトでオウンドメディア「ジャーナルドエテ」の掲載にも力を入れていたが、リンク先のECサイトへ飛ぶ際に離脱があった。また、商品が雑誌掲載される際のリンク先がブランドサイトのURLであり、ダイレクトに商品紹介ページに案内できなかったことも課題だった。「サイトを統合することで利用ユーザー数が増えるはず」(EC部の安井芙卯子氏)とみる。
現在、エテのECサイトのユニークユーザー(UU)数は年間902万人、ジュエッテは335万人。サイト一元化から今期末(24年10月~25年2月末)の期間にエテで約301万人(前年同期約284万人、特にブランドサイトへのアクセスが多かったジュエッテでは約247万人(約118万人)と2倍増を目指す。
統合後は、トップページの刷新を中心に、商品ページの見やすさやキーワードの表示、検索結果に関連した情報の提示などで回遊しやすい作りを目指す。
また、インスタグラムやユーチューブといったSNSのアイコンをより分かりやすく表示し、サイトとSNS間の行き来もしやすくする。