三井不動産はJR南船橋駅(千葉県船橋市)直結の新商業施設「ららテラスTOKYO-BAY」を11月29日に開業する。駅直結の立地を踏まえ、「つい寄りたくなる日常利便性に対応した施設」(肥田雅和商業施設本部リージョナル事業部長)とし、近隣で同社が運営するららぽーとTOKYO-BAYと隣接するビビット南船橋、来春に開業する多目的アリーナ「ららアリーナTOKYO-BAY」(仮称)などと一体でエリアを活性化する。
飲食・食物販とサービス業種を中心に36店が出店、年間売上高約40億円、来館者数約200万人を見込み、「ららぽーと、ビビットを合わせた売上高で約1000億円を目安」(若林瑞穂常務執行役員商業施設本部長)とする。
三井不動産商業マネジメントがららぽーと、ビビットとともに一体運営し、11月29日から共同キャンペーンも始める。
施設はららぽーとなどと反対側の駅南側の約4.5ヘクタールの敷地に開発、駅との連絡デッキを新設した。敷地内には約5000平方メートルの天然芝生広場も整備、その中に遊具ゾーンやドッグランエリアも設けた。
店舗は地上1~2階の2棟で、延べ床面積約1万1200平方メートル、店舗面積約8200平方メートル。ららアリーナが今後のホームアリーナとなる地元プロバスケットボールチーム、千葉ジェッツ公認のカフェ・バーで、物販も行う新業態を含むサービス19店、フードコートや食品スーパーを含む飲食・食物販11店のほか、レディス「グリーンパークス・トピック」、アイウェア「オンデーズ」など食以外の物販店6店が入る。行政と連携し、船橋市観光協会による案内所も開設する。
南船橋駅周辺には同社の二つのSCと物流施設、マンションがある。ららテラスの開業によって「来春開業するららアリーナや25年完工予定のマンション2棟を含め、複合用途があるミクストユースの街作りを推進し、より幅広いお客を取り込む」(若林本部長)。