三井不動産と三菱地所の24年3月期の商業施設事業の業績はともに増収増益となり、国内既存施設の売上高もコロナ禍前の19年度実績を上回った。いずれも全社業績に貢献した。新型コロナが昨年5月に5類に移行したことも踏まえ、イベントなどの集客拡大策を積極化し成果を上げた。ともに今期も増収増益を目指す。
(有井学)
三井不動産の商業施設事業の営業収益は連結で2865億5300万円(前期比9.6%増)、単体は2614億8800万円(7.4%増)。この結果、オフィスなどと合わせた賃貸事業全体の連結営業収益は8150億200万円(7.9%増)、営業利益は1678億500万円(12%増)となり、全社の営業収益、全段階の利益の過去最高額更新に寄与した。