男性バイヤーが着用、指の付け根がきれいに見えるカットだ
三越伊勢丹は今春、24.5～28センチの大きめサイズのパンプス「トゥッティ」を立ち上げた。国産で男女を問わない木型を開発し、安定する履き心地を強みに、ハイヒールを履きたいという多様なニーズに応える。カラーバリエーションを揃えたECと店頭のフィッティングサービスを連動して受注販売する。
企画を主導したのは、大手婦人靴卸で経験を積んで独立した石鍋純ディレクターだ。靴選びに悩む消費者の声をリサーチするうちに、大きな足サイズの人はパンプスの選択肢の少なさに不満があることに着目。「リサーチを進めていくと、LGBTQ（性的少数者）の人に多く出会い、既存のパンプスは足の先がきつくて痛い、サイズを上げると脱げやすいなど悩みが絶えないことに潜在ニーズを感じた」という。
