伊勢丹新宿本店は香水の催事「サロン・ド・パルファン」を開いた。今回で12回目。メイン開場は本館6階催物場で、37ブースが出展し、46ブランドが一堂に会した。
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コロナ禍以降、自身の快適さを大切にする意識が強まり、香水の需要が高まった。規模の小さいブランドを探して楽しむマニアが増え、「香水沼」という言葉も生まれる状況だ。同催事も毎回、規模・売り上げともに拡大している。
「気に入った香りを直感的に選ぶ楽しさを意識した」(同店)。テーマを「本能」とし、多様な種類の香水を揃えた。1日の時間帯ごとのお薦めの香りを並べたテイスティングスペースを設置するなど、見せ方も工夫した。
初心者からマニアまで楽しめるよう、会場入り口付近に有名ブランドを集積し、奥に行くに連れて、取り扱いが珍しいブランドが増える構成にした。日本初上陸のブランドや、来日した調香師の接客を受けられるブースもあった。
川辺はジュエリーブランド「ヴァンクリーフ&アーペル」の香水を見せた。今年、独占輸入販売権を取得し、今後百貨店などを中心に販路を広げたいという。清潔感のある上品な香りが多い。
注目は東京・渋谷のショコラティエ「テオブロマ」の香水だ。チョコレートなど、おいしそうなお菓子の香りをベースに、フレグランスとして使える甘過ぎないバランスで調香されている。