三越伊勢丹ホールディングス社長 細谷敏幸さん 個で深くつながり「まち化」に結実

2024/06/14 14:00 更新有料会員限定


細谷敏幸さん

 三越伊勢丹ホールディングスは今期(25年3月期)、営業利益640億円(前期比17.7%増)、経常利益690億円(15.2%増)を目指す。長期目標の営業利益500億円を23年度に前倒しで達成し、24年度にさらに上積みして2年連続で最高益を上回る計画だ。百貨店を中心に店舗に集めて一人ひとりの顧客を識別化し、個のマーケティングを深化させる。11月に発表する次期中期経営計画は、営業利益目標を27年度に800億円、30年度に1000億円の水準に設定する。グループビジョンである「お客さまの暮らしを豊かにする、〝特別な〟百貨店を中核とした小売りグループ」の実現に向けてビジネスモデルを個客業へ変革する。

【関連記事】三越伊勢丹ホールディングス 24年度営業利益640億円を目指す

顧客の100%識別化を目指す

 ――売り上げ、利益ともにコロナ禍前の水準を大きく上回り、同業他社に比べても上振れしている。

 景気や社会的にラッキーな側面と自社の戦略がうまくかみ合ったと思います。一つはリオープンです。百貨店の得意なオケージョン需要やギフトが活況でした。

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