水甚が「ファーストダウン」春夏商品の販売を強化 デザイナーに管野寿哉氏

2022/06/28 11:00 更新


セントラルパークの落ち葉から着想を得たカモフラージュ柄のアウターとベスト

 カジュアルウェアメーカーの水甚(岐阜市)が、商標権を持つ米国ブランド「ファーストダウン」で春夏商品の販売を強化している。ダウン商品のため秋冬は強いものの、春夏の打ち出しが課題だった。

 今春夏からデザイナーに「ノンネイティブ」出身の管野寿哉氏を迎え、写真家でペインターのE-WAX氏がアートワークを担っている。

 管野氏のルーツである古着やアメカジをベースにしつつも、90年代のムードを現代のスタイルに落とし込んでいる。懐かしさと新しさが混在するコレクションの中で目を引くのが、極細フィラメントを用いた高密度の生地で綿のような風合いが特徴的なデュポンの「サプレックスナイロン」を使ったもの。

 ニューヨークの愛称〝ビッグアップル〟を連想させる、リンゴのお化けやセントラルパークの落ち葉から着想を得たカムフラージュ柄をプリントしたリバーベスト(1万2100円)やカーゴパンツ(1万4300円)などが代表例。

 他にも、マンハッタンで撮影した写真を使用したTシャツやスウェットなど。管野がスタイリングし、E-WAX氏が撮影を担当した「ノープラン、ノーデスティネーション」と題した動画を公式サイトで公開し、新しいコレクションを披露している。春夏は、リバーベストが売れ筋。透湿性や防風性、耐久性に優れ、フロントに配した大きなポケットも機能的だ。アウトドアだけでなくタウンユースでも使える。



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