タビオは企業方針として「不易流行」を掲げています。かみ砕いて言えば、品質については決して変えることなく守り続けるが、それ以外のことについては時代の最先端を走れ、というものです。
ですから時代が変化の真っただ中にある今、様々な方面に高くアンテナを張って時代の流れを読み、それがどんなに困難なことでも、時代とともに経営の舵(かじ)を切っていこうと思っています。現状にとどまっていること、それが最も危険なことだと考えているからです。
ただ変化すること、新しいことを得手にしている社員さんばかりではありません。ですから変化の時代への危機感を共有でき、変化に向けてアンテナの立っている人たちと一緒に、私自身が、靴下を守るため、次の時代を見極めるため、時代の先端を自ら体験し、研究するため、自ら時間と労力を使っているのです。
ライバーとして配信もしていますし、eスポーツにも投資しています。SNSも実名でやっています。誰かに任せっきりでは、社内での人選すらおぼつきません。
よくしたもので、誰にでも開かれ、ダイレクトにつながれるネット社会は、これまでには考えもつかなかったようなビジネスチャンスの広がりをもたらしてくれています。
よくピンチはチャンスと言われますが、ネット時代への変化は、今の私にとって、チャンスにしか感じられません。
(タビオ社長)
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「私のビジネス日記帳」はファッションビジネス業界を代表する経営者・著名人に執筆いただいているコラムです。