会社を立ち上げてもう7期目に入りましたが、最初から経営に対する考え方は変わっていません。数字や計画よりも中身の優先です。達成する必要のある数字があって追いかけると、自分たちがやりたいことをゆがめてしまう危険性があるからです。それでは、仮に数字が行っても中身はぜい弱だから、早晩立ち行かなくなります。
今期は年商60憶円に手が届くところまでいきそうで、営業利益率は10%以上。まだまだ小さいけれど、そもそも規模ではなく、強い会社が目指すところです。結果として大きくなるのはいいけど、そこを最優先しているわけではない。質が高く価値があって、従業員の給与も高く、それでいて利益もきっちり出ている会社にしたい。
組織はヒエラルキーではなく、丸いイメージです。上下ではなく、丸の真ん中にいるお客様の声に全員が耳を傾けるチーム。自分は代表ですが、メンバーを導く役割を担っているだけ。上にいるわけでもないし、偉くもありません。
巷(ちまた)のブランドと異なり、インフルエンサーを使わないで来ましたが、それには理由があります。プロダクトとクリエイティブで勝負したいから。インフルエンサーの存在は時にプロダクトのノイズになります。
ECだ、実店舗だというのは二の次。そもそも商品が良くなければそんな議論には意味がありません。世界に通用できるようプロダクトとクリエイティブを磨き上げ続けないと。今年は海外市場に挑戦します。日本とは逆で卸売りからです。どこまで出来るか分かりませんが楽しみですね。
(プレイ・プロダクト・スタジオ社長)
◇
「私のビジネス日記帳」はファッションビジネス業界を代表する経営者・著名人に執筆いただいているコラムです。